私は基本的に占いを信じない。
朝、家を出る前、今日の運勢が最下位だとしてもメンタルが弱いだけでギクッとはするが、夕方には忘れている性質。
しかし、こんな私でも一般的にうさんくさいと思われがちな占いに頼りたくなるときがある。
相談したくなることは何も「宝くじは当たりますか?」「投資するなら今ですかね?」といった現実的なアドベンチャーに挑むときでもない。
たとえば、仕事がうまくいかないとき、家族とうまくいかないとき、エサをあげようとしているのに猫が一定の距離を保つとき、心の中に虚しさが広がる。
大丈夫なんだろうか、必要とされているのだろうか、これからもやっていけるのだろうか。
つまるところ心の中に”漠然”とした不安が芽生えたとき。
そういったとき強烈に何かにすがりたくなる。
こんなこと友人に知られては「考えすぎだ」と一蹴されるか、奇異の目で見られるだけだ。家族に言おうものなら本気でオロオロされて心苦しくなる。
そこで編み出したのが夜な夜なこっそり電話占いの先生に相談するという事。
これなら、知り合いに見られることもないし、書斎から30分ほど電話をかけるだけでスッキリするのだ。
診断してほしいというより、見も知らない人と少しでも明るい未来の話がしたいというのが本音。