企業年金の厚生年金基金の解散命令が出せるという「年金制度改革関連法」が6月19日に可決された。
当初は全廃の予定だったが、資産状況が健全な”1割”だけを残し、10年以内に全廃を目標とするらしい。
基金とは厚生年金の保険料を運用し、給付を一部代行する役割があったわけだが、この代行部分の資金が無くなってしまった「代行割れ」の基金が残る可能性があるというのだ。
年金問題は、本体だけでも様々な懸念があるというのにさらに企業年金がその足を引っ張ったまま解散という構図は、今までまともに保険料を納めてきた人間の堪忍袋の緒も切れる状況だろう。
私は、30代後半からある程度危機感を持っていたので、ある程度の貯蓄を年金の補助として国債などで運用していた。
ただ最近、補助的に運用していたつもりだった資産運用だけが頼りなのではないかと思えてきた。
ひょっとしたらまったく受給されないかもしれない。
そう考えると、老後のお金は自分自身が頼みの綱になる。