2014年12月5日金曜日

遺言書

私は10数年前に、母を病で亡くした。

母の主な財産は、私のために残してくれていた貯金と、購入したら百万はするだろうと思われる宝石。

貯金のことは、私が家庭を持つまでその存在を知らなかった。

その分のお金は母の死後から約8年間、ずっと父が管理していてくれた。

また、貴金属については一部を形見として貰いましたが、あくまで形見としてしまってある。

他にも細かい財産はあるが、特に遺言があったわけではないし、父が健在なのでなんとなくそうしたものに触れるのは悪いということで、手つかずになっていた。

一応家長で、かなりの堅物の父が総合的に管理しているので、遺産をどうこうするということは特にないなと。

実家の部屋も母が居た時のままになっており、私も宝石を譲り受けたと言っても実際に身につけているのは数あるアクセサリーのうちの1つ2つくらいしかない。

世間では遺言のある無しでその後の相続にもめている人が多いとくが、私の家の場合は2人兄弟なので、まず遺言と遺産をめぐる争いがないと考えていた。

ただ、最近父が遺言を名古屋の司法書士に頼んで作成したと聞いた。

私と兄弟で分けるときに、余計な事に考えを巡らせないでスムーズに事が運ぶようにという事だったが、堅物の父らしいなと思った。