2015年11月24日火曜日

夢のマイホームと大恐慌

マイホームと言えばやはり夢は一戸建て、家はマンションだが、上司は郊外だが一軒家を立ては人も少なくない。

よく住宅展示場に行くと、「家賃を払って数10年も暮らすなんて馬鹿げてますよ。家賃と同じ価格で家が持てるんですよ。」という殺し文句で定年までキッチリと搾り取られるようなローン契約をしてしまった同僚もいるが、私は実家のメンテをしているからよくわかる事なのだが、家は一生モノではない。

建て替えが必要だ。
メンテナンスもちょっとした外壁塗装などをすれば軽く100万は吹っ飛ぶ。
ランニングコストが掛かる為に家賃で払えるギリギリの額をローンに振ってしまうと10年後くらいに払えなくなってしまうのだ。

少し前にリーマンショックで世界が傾いたサブプライムローンというものがあるが、これはアメリカで低所得者にガンガンローンを組ませてしまったところ、ほとんどの人がローンを払えなくて家を売ってしまったために起きた。

ここで面白いのは、アメリカでは家を売ってしまうと残債を払う義務が無くなるのでローン会社が一方的に損をする。

日本では、住宅のローンが払えない場合家も財産も取り上げられて競売にかけられてしまうか、専門家に依頼して任意売却(ローン支払い中の家を金融機関と相談して売る方法)に持っていくしかない。

まあ、その任意売却という方法も知らないまま、競売で二束三文になった家の残りの借金を穴埋めする人が多いのだが、こういった制度がアメリカに無かった上に、その数はハンパなかった事から、ローン会社が破綻したと同時に平成の大恐慌が起こってしまったのだ。