出張というほどではないが、翌日午前中に前橋に用事がある為、川越の営業先を回ってそのまま夕食、一泊する事にした。
実はそこでかなりイレギュラーというか、後にも先にもめったにしない事を体験したのだ。
駅前で早めの夕食を食べてお酒も入り、駅前のファッションビルに入って娘のお土産を物色していたのだが、その中に占いハウスがあり、平日の閉店間際という事もあり誰もいなかったので入ってしまったのだ。
別に 川越 占い とか検索をしてわざわざいったのではなく、本当に衝動的に入ってしまった。
さすがにアラフォー間近のサラリーマンが入るのには勇気がいる所だが、ほろ酔いだったのと誰もいなかったのが幸いして席に着くと「最近娘が冷たい」とか「娘に彼氏が出来たらどうしよう」とか聞かれる前に相談をしていた。
占い師の方はとくにその私の様子に気にも留めず、黙々とタロットカードをめくって「娘さんは冷たくなったのではなくて、あなたをきちんと見ているから少ない経験の中でベストな接し方を見つけ出そうと努力しているのです。もしかして冷たいのはあなたかもしれません。」という事を言われて本当に驚いた。
驚いたというか合点がいくというのはこの事だと思ったのだ。
私は娘の成長を無視して、小さい時のまま、どのような変化も無視して接していたような気がした。
それでは、どんなに良い方向に成長しても娘にとっては「どうせ何も見ずに無条件でほめたり媚びたりする」のだと思うかもしれない。
冷たいのは私の方だ。
なんて、色々と為になるアドバイスを受け、思わぬ収穫があったとビジネスホテルで早めに就寝に着いたのだった。