2014年10月5日日曜日

YLという無線用語

無線界には女性が少ない。

女性--無線用語でYLと呼ばれる--は、今も昔も極端に人口比率が少ない。

機械類のセッティングを面倒だと考えているのか、資格の取得などに特別な知識が必要だと考えられているのか、いずれにせよとにかく少ない。

携帯電話が世に普及する前から世の女性たちは長電話が大好きだから、こんなに女性向きな趣味はそうそう無いと思うのだが。

前提としてこんなに男女比の歪んだ世界だからその中にひとたび女性が加わるともう大騒ぎとなる。

「○○周波数で可愛いらしい声がしたゾ!」という噂は、電波の伝わる範囲でたちまち広がる。

そしてその紅一点が仲間に加わったりすると、若年層だともう大変なことに。「俺が使っていない無線機を譲ってあげるヨ」「俺がアンテナを立てるのを手伝うよ」「いやいやみんなでやろうぜ!」とばかりに、本人は何の努力もしなくても一通りの環境がセットアップされてしまう。

私も若気の至りで、無線機の買取に出すはずだった古い無線機を、「あげましょうか?」と食らいついてしまったことがある(お恥ずかしい...)。

しかし、無線の世界はもともとモテない風貌の人も少なくなく、毎日のように仲間内で親しく交信していると、何かを錯覚するのかやがで男女として好意や関心を持つようになってしまう。

そんな「YL」の取り合いを巡って、長年仲良く交信して来た無線仲間の友情にヒビが入ったりすることが多々あったり、というのは地域/世代問わず多いものらしい。

ま、みなさん無線もアニメの女の子もいいけど、女の子とも自然に接しましょうということ。